うつ病にコーヒーが良いとされている根拠は何か
コーヒーがうつ病や自殺防止に効果があるという事を知っていますか?
ハーバード大学で実際された研究で
「1日に2~4敗のコーヒーを飲むと、飲まない人と比べて50パーセントその割合が少ない事が分かった」
という調査結果が出ているのです。
この事からうつ病の回復に効果が期待できるという事でした。
※しかしながら、すでにうつ病の人に薬を辞めてコーヒーを飲むのは誤っていると注意事項も付け加えられています。
このコーヒーがうつ病に効果があるという話しはネット上で賛否両論を巻き起こしています。
効果があるというサイトもあるし、効果が無く逆に悪化すると言っているサイトもあります。
このようにどっちが本当なのかを理解するためには、うつ病がどういう理由で起こるのかをしっかりと理解しなくてはいけません。
脳の中ではニューロンと言われる神経細胞が何億個もあり、そのニューロン同士がお互いにやり取りをする事で、考えたり、記憶したり、何かを判断したりする事が出来ます。
このニューロンのお互いにやり取りをする際に使われるのが神経伝達物質です。
神経伝達物質にはいろんな種類があるのですが、その中でもセロトニンと呼ばれる神経伝達物質が出ないのがうつ病だと言われています。
セロトニンというのは体内に10mg存在しており、その中のわずか10パーセントが脳の中に存在しています。
このわずか1mgのセロトニンは、リラックスしたり幸せを感じたりするために使われています。
このセロトニンが少なくなってしまうと、興奮を促すドーパミンと呼ばれる神経伝達物質を抑制する事が出来ず、うつ病を発症してしまうのです。
このようなセロトニンですが、増やすためにはセロトニンの原料になっているトリプトファンを摂取する事だと言われています。
このトリプトファンは残念ながらコーヒーには含まれていません。
特に多く含まれているのは、アーモンドやヒマワリの種なんかです。
ではなぜコーヒーがうつ病に効果があると言われているのでしょうか。
それは、コーヒーのもつリラックス効果です。
仕事で疲れた時に、公園でコーヒーを飲んでほっとした経験がある人は沢山いると思います。
このように、コーヒーを飲むとほっとする、つまりリラックスする事が出来るのです。
うつ病の人はリラックスが出来ていない状態です。
うつ病の人がコーヒーを飲むことでリラックスして症状を少なくするという事であり、実際にコーヒーの成分が直接うつに関係しているという事ではないのです。
という事なので、別にコーヒーでなくてもリラックスできるものであれば言い訳で
アロマや自分の好きな音楽を聞いたり、自然と触れ合ったりするのと同等の効果であると考えられるのです。
結論としては、コーヒーは効果があるが、それは他のリラックス効果があるものとなんら違いはないという事になりますね。
うつ病に関する研究が進み、特効薬や効果のある食材が見つかる事を願っています