コーヒーを飲むと体が冷える?
コーヒーを飲むと体が冷えるから飲まない
そういう人がいると思います。
たしかに、カフェなんかでコーヒーを飲んでしばらくたつと
なんだから手の先が冷たくなってくるような感覚があります。
でもこれって単純にカフェの空調が強すぎて寒くなっているのか
コーヒーのせいで体が冷えてしまっているのかどっちか分からないですよね。
コーヒーを飲むと、成分であるカフェインによって交感神経が刺激されます。
交感神経は体を活発に動かそうとする神経です
人間は昼に活動して、夜にはリラックスして休むように脳で概日リズムと呼ばれる日内リズムが形成されています。
交感神経が興奮すると、内臓の活動を抑えて人が活動しやすい状況を作ります。
更に、皮膚血管(体表に近い血管)を収縮させることによって、血液が体表近くに行かないようにして
体内や筋肉に血液を沢山送るようになります。
すると深部の体温は上昇傾向になるのですが、体表、つまり手や足の温度は低くなってしまうんですね
つまりコーヒーを飲むことによってカフェインが交感神経を刺激して、手や足の血管を収縮させることで、手足は冷たくなるけど、体内の温度は逆に上昇傾向にうごくという事になります。
またカフェインは、代謝を促進する作用があります。
代謝というのは細胞を活性化させて、体の中で必要な物質の合成や分解を行う事で
この分解を行う際に熱が生まれるんですね。
なので代謝が良くなると体温が上昇すると言われています。
つまりカフェインは交感神経の作用と、代謝作用によって体温を上昇させる事が出来ます。
しかし、手や足先などの末端は冷えてしまうのでもともと冷え性の人はあまり大量にコーヒーを飲むのは良くないかもしれません。